食品科学科の活動

食品科学科日誌

交流授業 じゃがいも掘り【食品科学科】

7月11日に認定こども園さくらさんの園児と、食品科学科2年生でじゃがいもの収穫を行いました。

 

3月11日に種芋植え付けし、梅雨を越して7月大きなじゃがいもとなりました。品種はメークイーンと男爵です。

 

当日は収穫体験と、クイズを行いました。

最初はお互い緊張している様子でしたが、クイズやコミュニケーションをとるうちにだんだんと楽しそうな会話が聞こえてきました。園児さん達は大きなじゃがいもを見つけて大喜び!生徒も手を繋ぎ、畑の観察や野菜の説明など目線を合わせて会話しており、楽しく交流している様子でした。

  

    

 

毎年さくらさんとは年2回交流を行っています。1学期はじゃがいもの収穫、2学期は味噌造りです。

次回の交流がとても楽しみだと生徒も心待ちにしています。

認定こども園さくらの皆様、今回はありがとうございました。

 

イチゴジャム、桜あんパン販売【食品科学科】

6月9日に栃農マルシェが開催されました。
毎回生徒が丹精込めた栃農産自慢の農産物が並んでおります。今回、食品科学科ではイチゴジャムと桜あんパンを製造し販売しました。

ごろごろ苺の果肉たっぷりイチゴジャム¥350 生徒はもちろん職員からの人気もあり毎年沢山のご注文を頂いてます。
甘塩っぱい桜あんパン¥100 こしあんを沢山入れ重量感があり、そこに塩気の効いた桜の塩漬けが抜群に合います。(パン人気No.1の為お一人様3個までとしています)

 

毎回生徒も販売に携わることで製造から販売まで一連の流れを学び、地域の方々と関わる良い機会にもつながっております。
今後も栃農マルシェが開催されますので、機会がありましたら是非ご賞味ください。(次回の栃農マルシェ 6月23日 16:00~)

 

味噌製造【食品科学科】

 皆さんは「味噌」がどうやってできるのか御存じですか??
本校の味噌は「米・大豆・塩」から作り、9ヵ月程発酵・熟成させています。
今年も、1~2月の寒い時季に全学年で手分けをして仕込み実習を行いました。

   
学校農場産の米を蒸す ⇒ 麹をつくる ⇒ 国産煮大豆と麹・塩を樽に仕込む ⇒発酵・熟成
  
ざっくり説明するとわずか1行ですが、米を一晩水に浸し、麹にするために40時間ほど発酵させ、大豆を半日釜茹でして………授業の都合もありますが、土日抜いても丸2週間かかっています!!
生徒たちが手塩にかけた味噌。長い熟成期間を経て、樽を開ける瞬間が楽しみです♪

大福製造!【食品科学科】

栃農名物としてすっかりおなじみ?になった「大福」。

知る人ぞ知長い歴史があるようで、製造機械は数回リニューアルされていますが、人力がものをいうのは今も昔も同じです。
例年1年生が製造していますが、今年は授業の都合で2年生も参戦しています。
   

今年は、栃農祭の一般公開が叶わず、多くの皆様にお届けできないのが残念ですが、お届けできなかった栃農大福ファンの皆様、楽しみは来年に取っておいてください。

秋のジャム製造【食品科学科】

とちのう手作りジャム、秋の代表は「りんご」です。
真っ赤に色づいた紅玉を使って、今年も甘酸っぱ~いジャムを作りました。
2年生が、丁寧に皮むき等の下処理をした後で、3年生が煮詰め・充填しました。
授業の都合で、学年間の連携プレーとなりましたが、皆集中して取組んでいました。


酸味のある「紅玉」
 

皮むきに集中!!
 
きれいな黄金色!

製パン実習【食品科学科】

2学期も、食品科学科では製パン実習があります。
今回は、ふわふわの生地にサックリ甘めのクッキーがのった「メロンパン」♡
クッキー生地はしっとり系、サックリ系、ザクザク系など様々なタイプがありますが、栃農メロンパンは「ややしっとり系」。クッキー生地を作ってから、パン生地の分割・丸め・成形をします。

    
    クッキー生地製造  ➡  成形・発酵・焼成  ➡  放冷・包装 


出来たパンは生徒向けに販売!校外販売の際はぜひご賞味ください      

「農業と環境」の実習【食品科学科】


1年3組「農業と環境」の実習の様子です。

今回の実習はブロッコリーを定植しました。

 

マルチの穴空け作業から始めていきました。

前回の実習ではミニハクサイの定植を30cmで行いましたが、ブロッコリーは株間40cmで定植しました。

また、ミニハクサイはマルチに2列定植していきましたが、ブロッコリーはマルチに対して1列の定植になります。

育てる野菜によって株間や条間が変わることを理解した上で、集中して行ってくれました。

 

 

その後は、夏休み中に播種し葉が3.4枚まで育ったブロッコリーの苗を定植しました。

大きく立派なブロッコリーが育つよう管理していきましょう

ブドウの季節


食品科学科では、植物科が大切に育てたブドウを「ジュース」に加工しています

 ←今年も、栃農産のヒムロットを加工しました。

手搾りで丁寧につくります。

       
 [搾汁]   ⇒   [煮詰め・ペクチナーゼ添加]


今回はここで終了!凍結保存します。2学期に瓶詰めして完成!楽しみです♪

食パン製造

「夏に近づいているな」と、肌で感じる今日このごろですが、こんな時期はパン酵母が活躍するシーズンなのです。本校の食品科学科でも、5月~製パン実習がはじまりました。
今回は食パン実習。食パンの製造は、菓子パン類にくらべて焼き上げる時間はかかりますが、型から出した瞬間の香りは格別です!
6枚切りにして袋づめ。外部向けに販売する機会もあるので、ぜひご賞味ください

          

ジャム製造②

年度の初めはジャム製造に関連する実習が続きます!

本校では、甘夏のマーマレードも製造しています。甘夏の下処理は、イチゴよりもずっとずっと手間がかかります。
 ①果皮は、内果皮(白い部分)をはぎ取り1mm幅に刻む。
 ②じょうのう膜(薄皮の袋)をむき、果肉を取り出して絞る。
 ③果実の搾りかす・内果皮・じょうのう膜をクエン酸で煮出し、ペクチンを抽出。
 ④ 果肉を煮出して、流水にさらす。


                    
    甘夏を8等分する     果肉を取り出す      1mm幅に刻む

生徒達は一生懸命取り組んでいました!機会があればご賞味ください。

      

今年度の実習がスタートしました!

野菜や果物の加工実習を行う食品科学科。時には季節の恵みを加工します。

年度初めは「ジャム製造」がメインです!
まずは、イチゴジャム。イチゴのヘタ取り~煮詰め・瓶詰めまで行います。2年生の食品製造・総合実習にて実施しました。

          

一見地味ですが、大切な作業です。慎重に、かつ迅速に!!
ヘタを取ったイチゴは、煮詰めてジャムに仕上げます。生徒達が丁寧に製造したイチゴジャム。機会があれば、ぜひご賞味ください

大福製造


皆さんは「栃農の大福」をご存じですか?

毎年、栃農祭では大福販売所に長蛇の列ができるほど、期間限定・人気商品です。
今年は、感染症対策のため、在校生や、とちのうマルシェ等にて販売しました。
例年、食品科学科1年生が製造する大福。今年も約3000パック製造・完売いたしました。購入して下さった皆様、ありがとうございました。ご購入頂けなかった皆様、またの機会によろしくお願いします

   

マーマレード製造【食品科学科】

さわやかな風味が初夏にピッタリな「マーマレード」。
「マーマレード」は、柑橘類を原料とするジャムの総称。本校では、熊本県産の甘夏を使用しています。
甘夏は、酸味が少なく食べやすいのが特徴。香りが良く、加工しても風味が残ります。
二重釜で煮詰めると、夏みかんのさわやかな香りが製造室いっぱいにひろがります♪

今回製造したマーマレードはほんの一部。
次は、生徒の皆さんの手で製品にしてあげてください。
      

いちごのヘタとり【食品科学科】

日本で最も生産量の多いジャムは、何だと思いますか??

正解は...イチゴジャムです。
栃農でも、イチゴジャムは食品化学科の定番商品!人気があります。

さて、栃農のイチゴジャムは、【イチゴ・砂糖・ペクチン・クエン酸】の4つの原料のみから作られています。
製造工程で重要なポイントはいくつかあるのですが…意外に重要なのがヘタ取り。
地味な作業ですが、結構神経を使います。
目を皿のようにして1つひとつ丁寧にヘタを取り、洗いました。

栃農産のいちごと合わせて、総量約230kgのいちごのヘタ取り。

加工は5月上旬頃の予定です♪

               

麹の管理作業

麹造りは「足かけ3日」と言う言葉があり、これは造り始めた日を1日目として、3日で完成するというのを意味しています。
16日に麹の仕込み(12:00)をしてから、20時間経過(8:00)。朝早いですが、麹の管理作業があります。


麹菌が繁殖すると、菌糸同士が絡み合う「絞まり」が発生。
麹菌は繁殖する時に、膨大な熱を発生するため、そのままにすると自分の熱でいずれ死んでしまいます。

定期的にこの「絞まり」を解きほぐし、放熱してあげる管理作業が必要になります。

管理作業をするなかで、目で見て、手で触り、鼻でかいで麹の状態を確認するのも良い麹を作るためには大切な作業です。

麹を仕込みました♪

(こうじ 一部「糀」の字を使うこともあり)
日本の発酵食品を支える立役者!それが麹です。

麹とは「穀物(一部大豆もあり)に麹菌という「カビ」を繁殖させたものです。
授業でも麹の話しをすると、生徒達は「カビ食べてるの!?」と驚きから始まります。
ですが、無くして、日本の発酵食品は語れないのです!
みそ、しょうゆ、みりん、漬物、甘酒、清酒、焼酎、酢などなど、
たくさんの食品が麹を利用して作られています。

では、なぜこの麹が利用されるのかというと、麹菌の持つ「酵素」が必要だからです。
麹菌の出す「アミラーゼ」と「プロテアーゼ」という酵素が強力なのです。
発酵食品の原料になる、米のデンプンを分解するとブドウ糖になり、
大豆のタンパク質を分解するとアミノ酸になります。
ブドウ糖は甘味や他の菌の栄養になり、アミノ酸はうま味になるため、発酵食品は独特のおいしさになります。

今日はその「麹」を授業で仕込みました。
麹菌は人間の都合に合わせて生活してくれないので、授業以外にも、朝・昼・放課後と面倒を見て、「足かけ3日」で完成します。
この麹の品質が、来年販売するみその品質に直結するので、丁寧に育てたいと思います。

小麦粉の違いって?[食品科学科]

小麦粉を使った食品って、いろいろありますよね?
料理やお菓子、パンやうどんなども小麦粉からできています。

では、その食品は全て同じ小麦粉からできているのでしょうか?

答えは「NO」

一言に小麦粉と言っても、実は食品に最適な小麦粉を使わないと美味しいものができません。

そこで重要になるのが「グルテン」と呼ばれるタンパク質です。
このグルテンは、「粘り」と「弾力」のある(粘弾性といいます。)タンパク質で、食品によっては「必要」だったり「不要」だったりします。(このグルテンが小麦アレルギーの原因になってたりもします。。。)

このグルテンが含まれている量(あとは特性)によって、
「強力粉」「準強力粉」「中力粉」「薄力粉」「デュラムセモリナ粉」の5つに分けられています。

粘りや弾力の必要なパンや中華麺には「強力粉軽い食感や、モサモサさせたくない料理やお菓子には「薄力粉」と
使い分けるわけです。

では、本当にグルテンの量に違いがあるのか!!実際に抽出実験を行いました。


強力粉と薄力粉の2種類の小麦粉を準備します。
この状態ではどっちがどっちかわかりません。

そこに水を加え、しっかり良くこねます。←ここすごく重要!!
小麦粉の中には「グルテニン」と「グリアジン」というタンパク質があり、水を加えてこねることで、結合して「グルテン」になります。

できた生地を、水の中でもみ洗い。

すると、なになやらベタベタしたものが出現します。これがグルテンです。
お麩」と言えば馴染みがあるでしょうか?

実際にとれたグルテンを比べてみると、強力粉と薄力粉の違いがしっかりわかります。
作る物にあわせて小麦粉を選ぶ必要があることをこの実験で体感できたと思います。

サイエンススクールin栃農![食品科学科]

9月7日(土)に栃木市教育委員会が主催する
サイエンススクールin栃農が行われました♪

今回の題材は「ロールパンづくり」と「酵母について」

パン作りではグループ毎に分かれて高校生に教わりながら、ふわふわな生地を分割(切り分ける)して、ロールパンになるように上手に形を整えました。
形を整えたパン生地を「発酵」させて大きく膨らませます。

この発酵の時間を使って、パンを膨らませている主役「酵母」の勉強です。

酵母は、目に見えない小さな生き物ですが、「アルコール発酵」という大きな働きをしてくれます。

アルコール発酵とは「糖」から「エタノール」と「炭酸ガス」を作る反応で、
人間はこのアルコールと炭酸ガスを利用して、たくさんの食品を作っています。


パンは炭酸ガスを利用して生地を膨らませ、ふわふわの食感を作っているわけです。

酵母の勉強では、顕微鏡を使って小さな酵母を観察したりしました。

暑い日でしたが、体調を崩してしまう子どもたちも出ず、楽しい1日になってくれていれば嬉しいです。

ロールパン製造実習を行いました♪[食品科学科]

今日は食品製造の実習で「ロールパン」の製造を行いました。


しかも、今日は「とちぎテレビ」さんの取材が入ると言うことで、
生徒は余計に緊張しておりました。

予想以上の生地の扱いにくさに四苦八苦しながら、初めてのパン製造実習となりました。

分割・計量・まるめ・ベンチタイム・成形と基本の工程でしたが、
まだまだ不慣れなため、もっと経験を積んで販売できる品質にしていきます。