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毎年1月下旬~2月上旬にかけて行っている恒例の『みそ仕込み実習』を、食品科学科全学年の実習で行いました。
洗米・蒸米をした米に種麹を付け、床もみや切り返しをして麹を作り、さらに塩と混ぜ合わせ「塩切り麴」とし、「蒸煮大豆」と合わせて握りこぶし大のみそ玉にしてから、発酵容器に空気が入らないようすき間なく丁寧に詰めていきました。みその原材料として使用している米は、高根沢農場で栽培したものを使用しました。
麹作り実習では、麹菌の菌糸が米粒の表面から中に侵入している状態を良く確認し、仕込み実習では、実際に手で蒸煮大豆をつぶし混ぜ合わせて生産する大変さを体感し、また、雑菌・異物が混入しないように注意を払い、衛生管理の重要性も学びながら工程を進めていました。
その後塩でふたをし、重石などを乗せて仕込みが完成しました!
麹菌の酵素や酵母、乳酸菌などの働きによって、発酵・熟成された美味しいみそが作られていきます。
仕込んだみその色や香りが発酵中どのように変化をしていくか、製品となる時はどのように変化しているかなどを良く観察してみて欲しいです。
1月13日(金)5.6時限目、食品科学科3年生の課題研究発表会が行われました。
「課題研究」とは、班または個人でテーマを決定し研究活動を行う科目です。
各班ともどのような方法で研究を進めていくのかを話し合い、授業時間のみならず放課後や夏休みなどの長期休業中も利用し、最後まで一生懸命取り組んできました。
発表会では、各班で取り組んだ研究内容や実験実習方法、課題、改善点などをスライドを用いて、クラス全員の前で発表しました。
発表生徒は始めは緊張した様子もありましたが、終了時には堂々とした表情に変わっていました!
3年生のみなさん、お疲れさまでした!!
1・2年生は後日、録画した映像を授業で見る予定です。
【今年度の課題研究のテーマ】
『食品製造分会』
〇規格外トマトの活用法(米の消費拡大)
〇新たなレモンの産地宇都宮から「宮れもん」を活用した商品開発!
~地域活性化と地産地消食育プロジェクト~
『食品化学分会』
〇苦手な野菜をおいしく食べる商品開発
〇大豆ミートを使った商品開発
〇食品のビタミンC
〇100%グルテンフリー米粉パン
〇ダイエッターのオートミールライフ
『微生物分会』
〇フルーツ酵母を利用したパン製造
〇くん液の可能性
〇引き出せ!麹ハンドクリームの力!
~私たちの手荒れ解消プロジェクト~
12月19日(月)天候にも恵まれ食品科学科1年生38名が事業所見学に行ってきました。
埼玉県北本市にある「グリコピアイースト」では、ポッキーやプリッツの製造工程を実際の製造ラインで見学し、製造原理や歴史などをクイズ形式で学ぶことができました。
昼食を兼ねた「川越」探索では、地域の特産品であるサツマイモを加工した様々な商品やそのブランディング方法、煎餅の手焼き体験や和菓子など日本の食文化にも触れることができました。
最後に見学させていただいた「岩下の新生姜ミュージアム」では展示やアトラクションを通して、新生姜の加工方法等を楽しく学ぶことができました。食品工場での製造工程や機器に触れることで食についての興味関心を高めることができたとともに食品関連産業の具体化ができ、職業観を醸成する良い機会となりました。
グリコピアイースト北本工場 最後のクイズアトラクション
食品科学科1・2・3年生の『デコレーションケーキ実習』を行いました。
スポンジケーキは「食品製造実習」で製造したものを使用しました。
1年生は基本的なデコレーションを、2・3年生はそれぞれで工夫をし、自由にデコレーションを行いました。
1年生は均等にスポンジをカットしたり、パレットナイフでクリームを塗っていく《ナッペ》が初めてだったりと悪戦苦闘していましたが、回転台を上手に使いながら一生懸命に取り組み、綺麗なケーキに仕上げていました。
〈1年生の実習風景、綺麗に仕上がりました!〉
2・3年生は事前にイメージを各自で考え、好きな果物や飾りを持参し、思い思いのケーキに仕上げていきました。
〈ナッぺや絞りがとても綺麗!上部のデザインにもこだわりました!〉
シンプルなものから可愛らしいもの、フルーツたっぷりなものと、各自で趣向を凝らした色とりどりなケーキが並びました♪
〈モンブラン風、ココアでアクセント、粉糖で粉雪を表現など様々!〉
生徒全員、とても素敵なデコレーションケーキが完成し、笑顔で実習を終了しました!!
12月10日に栃木県農業振興公社主催のとちぎアグリプラザで、気軽に体験講座「宮れもんDEコーラをつくろう」に講師として食品科学科食品製造分会4名が参加してきました。
この講座は、県農業振興公社と教育機関が連携した幅広い年齢層への食と農の理解促進を目的としており、応募した10組の小学生とその保護者を対象に、宮れもんクイズから説明、宮れもんクラフトコーラの製造まで実施しました。最後は、キリンビール株式会社様から協賛いただいた炭酸水でシロップを割って試飲しました。
幅広い地域の方々と交流できたとともに、私たちの活動も知っていただける貴重な時間となりました。
食品科学科3年「食品製造」の授業で「ソーセージ製造実習」を実施しました。
豚ひき肉に食塩や香辛料などを添加し、煉り合せたソーセージ生地を羊腸に充填し、5cm程度に編み、湯煮、フライパンで焼いて試食しました。
食塩や氷水を添加する理由や製造工程、湯煮の目的などを理解しながら製造した無添加のソーセージの味は、格別でした。
12月10日(土)14:00~放送のミヤラジ「Teen’s Boogie」に食品科学科 食品製造分会の4名が生出演しました。
そこで、先月商品化を達成した「宮れもんパウンドケーキ」の開発経緯や今までの宮れもんを活用した商品開発への取り組み、今後の展開、食品科学科の学習などについて、パーソナリティの方とともに話しました。
多くの方々に番組を聞いていただき、私たちの活動について知っていただける機会を設けてくださったミヤラジの方に感謝いたします。
番組出演の様子
地産地消の一層の推進を図るため、栃木県内において地産地消活動に意欲的かつ主体的に取り組んでいる団体の取組を表彰する「とちぎ地産地消夢大賞」の授賞式が、12月10日栃木県庁において行われました。
食品科学科の【新たなレモンの産地宇都宮から「宮れもん」を活用した商品開発!~地域活性化と地産地消食育プロジェクト~】への1年間の活動が、評価され優秀賞を受賞しました。また、農業経営科ユウガオチームの【ユウガオチームのかんぴょう剝きの取り組み】も奨励賞を受賞しました。
表彰式にて
11月25日(金)に本校食品科学科食品製造分会13名がのざわ特別支援学校高等部6名と研究発表交流会を実施しました。
本校は、「宮れもんを活用した商品開発を通した地域活性化/食育活動」と「本校農業経営科が生産したトマトの規格外品の活用法」をテーマに発表を行いました。コロナウィルス感染症の影響でオンラインでの交流となりましたが、多くの意見交換ができ大変有意義なものになりました。
研究発表 意見交換
1年生「農業と環境」で、秋冬野菜として作付けをした『ダイコン・ハクサイの収穫実習』を行いました。
9月中旬に播種・定植をし、その後、間引きや追肥・土寄せ・中耕・除草作業などの管理実習を定期的に行い、今月無事に収穫時期をむかえました!
ダイコンはしっかりと太く生長し、ハクサイも立派に締まりよく結球しました!!
〈ダイコン・ハクサイ収穫適期です!〉
ダイコンを引き抜いた時や、ハクサイを持ち上げた時の重量感に生徒たちは驚きの表情をし、”太くてびっくり!”・”ずっしりと重い!!”などの声を圃場であげながら、クラスメイトと作物収穫の喜びを感じていました。
〈ダイコン収穫の様子〉
〈ハクサイ収穫の様子〉
「農業と環境」の科目を通して、食品製造に使用する原材料の生産過程や作物栽培の大変さ、生産者への感謝の気持ちを持つ大切さなど様々なことを考え、感じ取ることが出来た実習となりました。