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食品科学科の日誌

食品科学科・1年食品化学【タンパク質の定性実験】

 1年生「食品化学」の授業で【タンパク質の定性実験】を行いました。
 「食品化学」とは、食品の成分や栄養の基礎などを学ぶ科目です。

 1年生には初めての食品化学実験室での授業なので、緊張した様子の生徒も数人見受けられました。
 実験の目的や使用する薬品の取り扱い方法、注意事項などの説明を聞いて、実験を開始しました。
 実験内容や手順を同じ班の生徒同士で良く確認し、協力しながら各班とも実験に取り組んでいました。
   
〈実験の様子〉

 結果が出た試験管を各班で観察しながら、含まれている成分について話し合ったり、色の変化を比較したりしていました。
 
     〈観察の様子〉

食品科学科・2年総合実習【食品製造編】

 前回に続き、2年生の総合実習の授業風景です。
 今回の「食品製造」では『菓子パンの製造実習』を行い、《あんパン》と《クリームパン》の2種類を製造しました。
 あんパンは生地を仕込んで発酵させている間にあん玉を作り、発酵後の生地で包んでいきました。包む際にあんが出ないよう、丁寧に成形していきました。
  
         〈あんパン製造の様子〉

 クリームパンは発酵後の生地を麺棒でのばし、その上にクリームをのせ丁寧に成形し、スケッパーで切り込みを入れクリームパン特有の形にしていきました。
  
       〈クリームパン製造の様子〉

 天板に並べ発酵させた後オーブンで焼き上げ、その後冷却、販売製品にするための包装を行いました。
  
       〈焼き上がり・包装の様子〉

 オーブンで焼き上げている時のパンの甘い香りが製造室から他の教室にも届くようで、”何パンを製造しているの?”、”甘い良い香りがして美味しそう!”などと、他の学年の生徒や職員から声をかけられ,笑顔で”菓子パン製造をしました!!”と答えていました☆

食品科学科・2年総合実習【食品化学編】

 「総合実習」の授業は「食品化学」「食品製造」「微生物利用」の3分野に分かれ、それぞれの授業で学んだ内容を、実験や実習を通して体験的に学ぶ科目です。

 今回の「食品化学」は『中和滴定法』の実験を行いました。
 『中和滴定法』とは中和反応を利用し、食品中に酸がどれくらい含まれているかなどを調べる実験方法です。
 今回は《食酢》と《牛乳》を試料としました。
 同じ班の生徒同士で手順を確認しながら滴定を行い、どれくらいの酢酸・乳酸が含まれているかを求めていきました。
   
    〈希釈の様子〉      〈滴定の様子〉      〈滴定値の確認〉

   
   〈滴定後の食酢〉     〈滴定後の牛乳〉

 中和滴定の原理や使用する薬品の取り扱い方、器具の使用方法なども実験を通して学習しました。

食品科学科・学科間連携!オリスクマーケット開催

 5月24日(火)10:00~ 約2年ぶりにオリスクマーケットにて農業経営科が生産したトマト、食品科学科が研究製造した「宮レモンパン」を流通経済科と連携して販売しました。「宮レモンパン」は今回がはじめての一般販売となりました。感染症対策を実施し、学習の成果を地域の方々と実際にふれあいながら、交流することができました!

  
          販売の様子

食品科学科・農業と環境【ジャガイモ除茎実習】

 1年生の「農業と環境」で、ジャガイモの管理実習として『除茎・追肥・土寄せ・除草』を行いました。
 ”除茎”とは、複数の茎から優良なもの(茎が太い、勢いよく生長しているなど)を残し、必要な茎数に調整する作業のことです。
 ジャガイモは、ひとつの種イモから複数の芽が出て、多いときには10本近く出ることもあるので、養分が分散せず生長するようにするために、除茎は大切な管理実習のひとつとなります。
 
 “除茎”を始める前に茎が何本あるか・・、太さはどうか・・などをよく観察し、残す株を決定したら一緒に抜けないようしっかりと根元を押さえながら丁寧に作業を行いました。その後、”追肥・土寄せ・除草”も行いました。
   
  
   [除茎前の様子]     [除茎後の様子]

 トウモロコシ圃場の除草も生徒全員で協力して取り組んだので、圃場全体がとてもきれいになりました絵文字:良くできました OK
  

 植付けをしてから1ヶ月程経過し、元気よく順調に生長しています!
 収穫時期が待ち遠しいです!!

食品表示講習会実施!

 食品科学科3年食品製造分会12名が、栃木県健康福祉部生活衛生課主催の食品表示講習会に参加しました。食品表示制度や食品表示事項や食品表示方法など、電子黒板を使って分かりやすく教えて頂き、実際に商品開発を行っている「宮レモンパン」の原材料をもとに表示の演習をおこないました。実践的に学ぶことができました!今後の学習に役立てていきたいです!

    
    食品表示について         表示演習

食品科学科・宮レモンの実が成りはじめました!

 食品科学科食品製造分会11名が感染症対策実施のもと宮レモン農家を訪問し、試作品(宮レモンジャム)の提供や宮レモンパンの商品化に向けた意見交換会を実施しました!
 
 
   意見交換会の様子

 続いて、ハウスを見学させて頂くと・・・
 春先に花を付け、ミツバチによって受粉された宮レモンの実が成り始めていました。
 まだまだ3cm程度ですが、これからの成長が楽しみです。
 また、剪定した枝葉も爽やかで深い香りがしてとても癒やされます。

     
           宮レモンハウス見学         

食品科学科・1年農業と環境【トウモロコシ間引き実習】

 1年生の「農業と環境」で、トウモロコシの管理実習として『間引き・追肥』を行いました。
 “間引き”とは、複数発芽した株の中から良い株(生長が早い、茎が太いなど)を選び、それ以外の株を引き抜く作業です。
 今回は2粒播種をしたので、間引いて1株にします。
 どのような手順で行うのか、注意するポイントはどのようなことかなどの説明を受けてから、実習を開始しました!
   

 ”間引き”をする前に、株全体の大きさや茎の太さ、葉の色・形状などをよく観察し、残す株・間引く株を決定します。
 残す株も一緒に抜けないよう根元をしっかりと押さえながら丁寧に作業をし、その後、”追肥・除草”も行いました。
 間引いた株の根はどうなっているのか、どれくらいの長さなのか、葉齢はどうか・・などもよく観察しました。
   
 《間引く前の株》      《間引き後の株》      《間引いた株の状態》

 先月に植付け実習をしたジャガイモも、芽が出始めました!
 今後は、ジャガイモの管理実習も取り組んでいきます!!
  
   

食品科学科・食品製造【マーマレードジャム製造】

 前回の「イチゴジャム製造」に続き、今回も2・3年生で『マーマレードジャム製造実習』を行いました。
 前回行った『イチゴジャム製造』に比べ『マーマレードジャム製造』は、夏みかんの前処理工程がとても大変で手間がかかります。
 『前処理工程』として、原材料となる”夏みかん”を洗浄し、果皮と果肉に分け、果皮はワタの部分を丁寧にそぎ落とし細切りにしてから食塩水で茹で苦みを抜きをし、果肉からは果汁を搾り出していきました。
 果皮からそぎ落としたワタや果肉を包んでいる”じょうのう膜”は、ミキサーにかけクエン酸液を加えてから煮詰め、濾過をして”ペクチン液”を抽出しました。
    
  

 これらを一緒に煮詰めながらアクの除去をし、殺菌済のビンに充填、その後殺菌・冷却を行いました。
 製造工程の途中では、糖度を確認したりコップテストを行ったりして煮詰め具合のチェックも行いました。
   
    
 放冷後、異物混入の確認、ラベル貼りの工程を行い、校内販売のための製品としました。

食品科学科・食品製造【イチゴジャム製造実習】

 年度初めの「食品製造」は、毎年恒例のジャム製造実習から始まります!
 今回は、2・3年生で『イチゴ前処理・ジャム製造実習』を行いました。
 「食品製造」とは、食品の特性や加工の原理などについて、授業実習を通して学ぶ科目です。

 『イチゴ前処理』とはイチゴの”ヘタの除去・洗浄”です。
 大量のイチゴのヘタ取りをするのは大変ですが、ジャムとして製品にした際、異物混入品とならないようにするためとても大切な工程なので、慎重な作業が求められます。
 丁寧にヘタを取り除いた後、流水で良く洗い、冷凍焼け防止のため全体に砂糖をまぶし冷凍保存にしました。
   

 『ジャムの製造』では、前処理済のイチゴを”クエン酸”や”ペクチン”、”砂糖”などを加えながら煮詰めていき、内容量を確認しながら殺菌済のビンに充填し、殺菌・冷却を行いました。
   

 最後に異物混入の確認後、ラベル貼りを行い、校内販売のための製品とする準備を進めました。
  
 
 今後も、食品の衛生管理や安全性の確保、原材料から販売製品とするまでの作業工程など、さまざまな事を授業実習を通して学んでいきます。