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アメリカ研修⑥ 特別レクチャー、アクティビティ

 ボストンに到着して4日目、研修前半の最終日。昨日の激しい雷雨とは打って変わって、すっきりとした青空の爽やかな朝となりました。早朝から加藤先生とキャンパスを散策し、気分をリフレッシュしてから朝食に向かう生徒もいました。

 

 朝食会場のカフェテリアでは、他国生と一緒に朝ご飯を食べようと、声をかけて回る生徒の姿が今までになく多く見られました。昨日のミーティングでは、生徒それぞれが、研修後半の日々をどう過ごすか真剣に考え、気持ちを切り替えて今日の研修に臨んでようでした。
カフェテリアでの交流風景① カフェテリアでの交流風景② 

 

 午前中の英語クラスの後、午後のアクティビティーでは、2名の講師をお呼びし、大田原高校生のための特別レクチャーを行いました。まず、1人目の講師は、Kerianne Kudo Panos (ケリアン先生)です。先生は8か国語を話すマルチリンガルで、グローバルコミュニケーションに関するコンサルティング会社の社長として、アメリカはもとより世界各国で活躍しています。日本には10代から10年以上も住み、社会や文化に関する造詣も深いことから、日本語と英語の表面的な違いだけでなく、その言葉の裏にある社会構造・文化的背景も踏まえて、日本人・アメリカ人の典型的な物の考え方を理解したうえで、上手くコミュニケーションをとるポイントを解説してもらいました。

 ただ話を聴くのではなく、4つのグループに分かれて、ディスカッションをして発表を繰り返す参加型の講義でした。ディスカッションのまとめ発表の際にも、多くの生徒から手が挙がり、また、最後に34人から感想を聞こうとしたところ、その倍以上の生徒が挙手をしました。

 二人目はボストン在住の企業家、松川原康市氏です。新潟県出身、慶応大学卒業後、日本の企業に就職後、渡米。在ボストン歴20年以上となり、医療製薬関連とIT分野に特化したマーケティングの会社を経営されています。
「これからの高校生が社会に出る前に知ってほしいこと」をテーマに、世界最先端の業界の動きに日々触れていることを踏まえ、更に、日本を離れたアメリカからの視点で、高校生が社会に出る頃の日本社会で必要になる知識・スキル・考え方を、そして熱く語っていただきました。

 インターネットやIT技術、AIなどが発展し続けていく社会の中で、人に左右されず、自分らしく好きな人生を生きるために、好きなこと=やりたいことを早く見つけ、覚悟と責任を持ってとことんやること。その為には、常に自分軸で考え続ける力を付けることが必要とのことでした。

 夜は、アクティビティーとして「タフツ大学キャンパス内でサッカー」「ボストン美術館見学」「チャールズリバーオーケストラコンサート」の3つの活動から好きな物を選択して参加しました。大田原高校生は、サッカー9名、美術館1名、コンサート8名と分かれて、他国生と一緒にそれぞれ会場まで移動しました。

 コンサートを選んだ生徒は、中国人生徒全員、ベネズエラの女子生徒7人と日本人11名で、共に地下鉄で最寄りの駅に向かいました。会場に滞在できたのは1時間程度でしたが、夏の夕暮れに、チャールズ川の水面とその向こうの高層ビル群が、夕日で紅色に染まる中、芝生に座ってリラックスをしながら、夜風に乗って流れてくる音楽に耳を傾けるといった、如何にもアメリカらしい素敵な夜の過ごし方が体験できました。
マルチリンガルのケリアン先生 松川原康市氏の特別レクチャー 松川原氏を囲んで
コンサート① コンサートの参加者 

生徒救急救命講習会

7月19日(木)15時25分から会議室にて、救急救命講習会が行われました。講師は那須地区広域消防組合職員にお願いし、心肺蘇生法及びAED使用法などについてご教授いただきました。参加生徒は、各部活動の代表、保健委員代表、希望者で熱心に受講していました。これから暑い時期となり、熱中症など心配される健康上の問題が多く考えられます。教職員だけでなく、現場に最も近い生徒が救急救命に関する知識・技術を習得することで、ことが起こったときには迅速な対応ができればと考えています。
 

アメリカ研修⑤ 英語クラス、フリーダムトレイルツアー

 研修3日目、今日から英語クラスが始まりました。昨晩のうちに、プレイスメントテストの結果によって分けられたクラスが、スマホアプリで確認できるようになっていました。これを見て、同じ授業を受けるメンバーと教室の場所を確認し、開始時間までに教室に入りました。

 1クラス15名程度のうち、日本人が2人しかいないクラスもあれば、半数位のところもあり、メンバーは様々なようです。
初授業の感想は、「かなり難しかった・・・」という声に混ざって、「結構楽しかった」という生徒もおり、善戦・健闘した様子が言葉から感じられました。

 

 午後のアクティビティーは、アメリカ独立・建国の史跡を巡る「フリーダムトレイルツアー」でした。2名のクティビティリーダー(女性)の引率で、ボストンダウンタウンに向かいました。天気予報では夕方5時頃から雨が降り始める予報でしたが、実際にはかなり早く、午前中の英語クラスの終わるころから、黒い雲が低い空に広がり始めました。そして、生徒がタフツ大学から歩き始めて10分程、地下鉄の最寄駅DEVISに向かう道半ばで、突然大雨が降り始めました。

 雨の勢いはなかなか衰えず、フリーダムトレイルツアー開始場所のパークストリート駅に着くころには、さらに雷も加わり激しくなってきました。とりあえず、アメリカ最古の公園で、今は市民の憩いの場となっているボストンコモン、金色のドームが壮観な州議事堂、建国の勇士が眠るグラナリー墓地を足早に歩き、それぞれ簡単な説明を聞きました。

 しかし、その後もさらに雨脚は強くなり、予定していたポイントを全て廻ることは断念しました。とりあえず、雨を避けられるファニュエルホールとクインシーマーケットに駆け込み、屋内で自由見学・散策としました。フリーダムトレイルツアーはアメリカの歴史的な建造物、史跡を辿るアクティビティーであり、「土曜日の自主研修の行程を変更し、時間をかけてじっくり見学したい」という班も出てくるほど、魅力的なポイントが多かったようです。


 夜のアクティビティーは、雨を想定して「ジムでの運動」「ビンゴ・トランプゲーム」「絵画」「Spa(ネイルやペイント、アクセサリー作り等女子向きの活動)」を1つ選択して実施しました。ジムやビンゴ大会が多かったのですが、何故かSpaを選択してしまった4名の生徒たちは、多くの女子生徒の中で、身の処し方にチョッと困っていました。

 

 明日で研修の前半が終わることから、先生と生徒全員でミーティングを行い、前半部分の動きを振り返り、反省点と課題を明確にしたうえで、後半に向けての各自の目標を改めて確認しました。他の人と比べるのではなく、一人一人が自分の目標を達成し、思い描いた成長を遂げる場として、この研修を十二分に活用して欲しいと願っています。
カフェテリアでの交流風景 カフェテリアでの交流風景② フリーダムトレイルツアアー① フリーダムトレイルツアアー② イブニングアクティビティ(カードゲーム) イブニングアクティビティ(ビンゴ)

アメリカ研修④ ハーバード大学見学

 更に日差しが強くなった昼食後、ハーバード大学キャンパス見学に向かいました。タフツ大学から最寄りの地下鉄駅Devisまで、片道15~20分かけて歩いていきます。85キロ強歩を経験している生徒たちですが、長旅の疲れが残る寝不足の体にはきつかったようです。

 

 ハーバード大学では、水曜日に講演をしていただく松川原氏が、ハーバード大学に関して、観光ガイドには乗っていない説明をしながら、主にOld Yard, Harvard Yardを中心に主要な場所を見学しました。松川原氏の話は、日本とアメリカの大学の違い、授業のスタイルや受け方、生徒の学ぶ姿勢等を中心としており、生徒たちは自身の大学進学と併せて考えることで、日米それぞれの大学の良さを理解できたと思われます。

 水曜日の講演までの宿題として、「自分が将来、ハーバードやMITに留学したと仮定し、そこで、全く太刀打ちできないようなとんでもない天才がいたらどうするか?」という事を考えて来るように指示がありました。その答えは講演の中で触れて頂けるとのことですが、それぞれどんな答えを発表するのか楽しみです。

 見学後、「ハーバードって憧れですよね…」と嬉しそうに話してくれた生徒がいました。文系・理系もまだ決めていないそうですが、是非今回の訪問をきっかけに、ハーバードも含めた高い目標をもって進路選択をしてれば嬉しく思います。

 

 このプログラムでは、夕食後もアクティビティが行われます。本日は、アメリカの文化を学ぶCulture Clubと野外での簡単なゲームが行われ、今週Summer Schoolに参加しているほぼ全員の生徒が一堂に会しました。Culture Clubでは、昼間の授業とは異なり、笑い声の上がるリラックスした雰囲気で、アメリカ最大の国民的娯楽である”Baseball”を取り上げ、”Take me out to the ballgame”を歌うなどして楽しみました。

 

 明日から英語クラスが始まります。今日は少し大人しく、遠慮気味に見えた大田原高校生でしたが、明日からは気持ちを切り替え、より積極的に他国生と交流し、プログラムに取り組むことを期待したいです。

地下鉄でチケットを購入 改札を通過 ハーバード大学キャンパス見学① ハーバード大学キャンパス見学②
J.ハーバード像の前で集合写真