植物科学科の活動

植物科学科日誌

ケイトウとヘリクリサムの観察(無菌播種)【植物科学科】

10月26日(月)2年1組の「植物バイオテクノロジー」の授業で行った、無菌播種したケイトウとヘリクリサムの様子です。

約1ヶ月でこんなに成長しました!(左の二つがケイトウ、右の二つがヘリクリサムです。)



下の写真のように雑菌に汚染されてしまったもの(カビが生えてしまったもの)もありましたが、全体の8割くらいは成功することができました!



播種したものは、このような培養室で温度や照度を一定に保ち、管理しています。



今後もすくすくと成長することを期待しましょう♪

いちごfarmo設置【植物科学科】

11月27日(金)、今年度も高設水耕栽培の温室に
「いちごfarmo」を設置しました。


アプリをインストールしてセンサーを登録すると・・・
気温、クラウン(いちごの株元)の温度、地中温度、CO2濃度
湿度、日射量、飽差(水蒸気の空き容量)、土壌水分量
がわかります。


またアプリで「気温30℃以上」になると、お知らせが入るように
していますので、温室を見に行く回数(時間)がぐっと減ります。

ぐっと減るといいましても、必ず朝夕はイチゴとミツバチの状態を
観察・確認していますよ絵文字:会議

本校水田にて(稲刈り・脱穀)【農業科・植物科学科】

本校水田の様子を紹介します。


10月初旬に2、3年生を中心にして稲刈り実習を行いました。
岩舟農場では機械による収獲、本校では鎌を使っての刈り取り実習でした。
「機械を使った方が早い」「収獲できて良かった」と、生徒は機械と手刈りの
どちらも経験し、労力や作業時間の違い等を学びました。

また、天日干ししておいた稲の脱穀実習が先日より始まりました。


脱穀すると穂(籾)と茎にわけられます。
生徒達は足踏み脱穀機を使用して、稲株を回しながら脱穀しました。
回転速度、稲株の量など生徒同士で考えながら実習を行いました。


この後、選別・調製作業を行い、収穫祭に使用する予定です!!!

植物科学科2年生インターンシップ代替行事【植物科学科】

11月12日(木)5・6時間目にて、インターンシップの代替行事を実施しました。

下都賀地区の4Hクラブの方々をお招きし、働くことの意義や地域貢献、経営する大変さやこれまでの経験などについて話していただきました。




内容としては・・・
「イチゴのことは父親に聞くことができるため、私は普通科の高校に進学し、経営について研究するため都心の大学に進学しました。」「海外派遣研修を利用して、14か月間、海外の農業について学びました。今は英語が話せますが、高校時代の英語の成績はさんざんだったんですよ。」

などなど、今日に至るまでの経緯を生徒にわかりやすく赤裸々に語っていただきました。

生徒の感想では・・・
「農業はつらく、お金が稼げないイメージでしたが、工夫ひとつで農業は変わることがわかりました。」「海外の農業は耕地面積や農業機械が大きく圧倒されました。」「人生のターニングポイントについて話しを聞くことができました。このことをいかして自分の進路を実現したいと思いました。」

今回の行事によって、今後の高校生活や進路実現について、これまで以上に前向きに取り組もうとする生徒の様子がみられました。

4Hクラブ、下都賀農業振興事務所の皆様、お忙しい中、ありがとうございました。

土性の判定【植物科学科】

11月に入り作物の栽培管理が一時的に落ち着いてきたことから、
植物科学科1年生の「農業と環境」では、土壌について学習しています。

土壌は・・・
母材(岩石が風化を受け、小さな粒となったものや火山灰など)と
腐植(動植物など遺体が分解され、さらに微生物によって再合成されたもの)
によってできています。

地域によって土の特性はさまざまで、粒子についてみると、
その直径によって粘土・微砂(シルト)・細砂・粗砂と分類されます。
これらのさまざまな大きさの土の粒子が
どのような割合で混ざっているかを示したものを「土性」といいます。

(実教出版 農業と環境新訂版 より引用)


今日は、土性について判定試験を行いました。
サンプルは・・・
A:露地栽培の畑の土壌
B:ガラス室内(施設栽培)の土壌
C:本校水田の土壌(開墾して8か月)
の3つです。

グループに分かれて、生徒ひとりひとりがそれぞれの土壌を細長くしていきます。


その後、グループ内でA・B・Cのうちどの土壌が一番細くできたか、
できなかったかを確認しました。
来週の授業では「なぜ、このような差が現れたのか」について
検討する予定です。

ちなみに、一番細長くできた生徒は・・・こんな感じでした。
指先にあるのは比較として置いたシャーペンの芯です。


さて、来週の検討会が楽しみです絵文字:ニヤリ

無菌播種の実験【植物科学科】

10月26日(月)2年1組の「植物バイオテクノロジー」の授業で、無菌播種の実験を行いました。

今回、実験に使用した植物は、ケイトウとヘリクリサムです。

無菌操作を行うため、クリーンベンチを使い、小さな種子を試験管内の培地に播種しました。

 

繊細な作業のため、緊張して手が震えてしまう生徒もいましたが、無事に終えることができました!



先週播種したヘリクリサムががこちらです。1週間でこんなに大きくなりました!今後の成長が楽しみです♪

ロックウール温室でのトマトの誘引作業【農業科・植物科】

植物科学科では、2年生になると『土地利用生産コース(作物・果樹)』と
『園芸植物コース(野菜・草花)』に分かれて学習します。

その中の野菜では、土壌の代わりにロックウールという資材を使ってトマトの栽培をしています。
今日は、農業科の3年生がトマトの誘引作業を行いました。

誘引のヒモを引っかけるパイプ(梁)よりもトマトが伸びています。
トマトの成長点を適当な高さまで下げて右側にスライドさせます。これを繰り返していきます。


黄色い紙を中心に見て、左の一列が誘引作業後、右の一列が誘引作業前です。


トマトの植物体の表面にはワックスのような成分があります。
管理作業後は指先がこのようになります。頑張った証ですね絵文字:重要


また、今日は栃木地区の中学生が授業参観に来ました。
高校生の熱心に取り組む姿が中学生に伝わったことでしょう絵文字:急ぎ

とちぎものづくりフェスティバル《フラワー装飾》出場【植物科学科】


10月24日(土)に栃木県央産業技術専門校にて、植物科学科2年生大類なずなさん、若菜亜海さんが出場してきました。10月から計10回、放課後に練習してきました。
競技内容は、バスケットアレンジメントとブートニアです。バスケットアレンジメントでは、30分間でドーム型のアレンジメントを作成していきます。
県内の農業高校計8名が出場しました。

《バスケットアレンジメント》競技時間30分
  

《ブートニア 》競技時間20分
  

競技を終えて・・・

《大類なずなさん》
先週、私はフラワー装飾の大会に若菜さんと出場してきました。
大会の練習は一ヶ月ほど前から始め、お花の組み合わせやバランスなど何度も練習しました。
当日は、とても緊張しましたが、納得のいく作品ができたので満足しています。他の選手の作品は、非常に完成度が高く驚きました。練習期間から大会当日までとても良い経験ができました。
来年度も是非フラワー装飾に挑戦したいと思っています。指導して下さった先生に感謝したいです。

《若菜亜海さん》
練習している時は、決められた長さにカットしたり、花の配置に苦戦しまし時間内に完成するか不安でしたが、毎日練習することで少しずつ上達することができました。
本番では、周りの雰囲気に圧倒され、少し焦りましたが時間内に終わらせることができました。貴重な体験をすることができました。
来年度は、さらに練習して入賞できるように取り組んでいきたいと思います。

イチゴのマルチ張り【農業科・生工科・植物科】

本日は、課題研究(農業科3年・生物工学科3年)の授業にて、イチゴのマルチングを行いました。


定植は9月24日(木)に植物科学科2年生で作業を完了させています。
あれから1か月が経ち、根がしっかりと活着して植物体として成長が安定してきたため本日実施しました。


このあと花芽の発生にあわせて温室内にミツバチを導入します。

畑の途中報告【植物科学科】

植物科学科1年生が「農業と環境」の授業で、9月になってからダイコンの種まきやハクサイ苗などの定植作業を行いました。

あれから1か月から1か月半が経ち、小さかった植物体がそれらしい野菜のかたちになってきました。

手前や中ほどはダイコン。奥はサトイモ。


ハクサイ、ブロッコリー、レタスなど。


昨日(10/18)、男体山が初冠雪でした。季節が少しずつ冬に移り変わっていますね絵文字:雪

オーストラリアへのイチゴ輸出プロジェクト1【生工科・植物科】

7月17日の生物工学科のページに下野新聞社の取材について掲示しました。その続きになります。

このプロジェクトは、日本のイチゴをオーストラリアに輸出するための栽培管理マニュアルを作成することが目標です。

そして、オーストラリアのお客様が「購入され、召し上がり、体調を崩さない」という品質保持や食中毒防止についても調査・研究をしています。

露地栽培のイチゴは、オーストラリアは輸入しません。このことを想定して本校敷地内の温室で試験区(10月9日に定植)を設定し、生育調査を行っています。


現在、品質保持について果実の硬度ついて注目し、プランターごとに肥料成分の差をつけて調査しています。


実現まで数年はかかる見通しです。コツコツと頑張っていきましょう。

シャインマスカットの収穫【植物科学科】

植物科学科2年生の実習でシャインマスカットの収穫をしました。

袋の中のブドウが病害果の少ないもの、粒の形がいいものなどの確認をし収穫。


今年は7月の長雨と8月の猛暑により病気も多く出てしまいましたが、その中でもよい房を収穫しようと一生懸命作業に取り組みました。

実習の後半には自分たちで収穫したシャインマスカットを試食。


小さい粒、黄色の粒で味の違いが出るのかを確認しながら試食しました。
それぞれ好みが分かれたようですが、美味しいとの声が多く聞こえてきました。

作物部報告【農業科・植物科学科】

最近の作物部の実習内容について紹介します。

岩舟農場にて3年生による酒米・山田錦の稲刈りが始まりました。


3年生はコンバインに初めて乗車。先生の指示の下、刈り取り作業を行いました。


本校で手刈り実習を経験した事もあり、
「機械での収穫は早いですね。」
「怖かった。けど楽しかった。」
と生徒の声。とても良い収穫体験になりました!!!
酒米については収穫・調整後、例年通り飯沼銘醸株式会社様に納品。
栃農産酒米を使った日本酒になる予定になっています。


1年生の実習では精米について学びました!
玄米を精米すると、白米と糠にわかれます。
この日は精米を行い、白米の袋詰めを行いました。


白米を袋に入れ計量。その後蝶結びに縛りました。
「縛るのが難しい。けど慣れてきてうまくなってきた。」
「計量一回でぴったりになった。」
などと、生徒の声。楽しくまた正確に実習を行いました。


無事完成!!!
綺麗にできました!!!

水田完成!【植物科学科】

4月から取り組んできた本校での水田作りが、約半年という月日をかけてようやく完成しました。入水口や排水口の設置では、農業土木科の生徒に協力してもらい学科の枠を超えた活動になりました。

 

新型コロナウイルス対策による休校期間中は、教職員が水田の枠作りから水口作りまでを行いましたが、その後の田植えからの調査・管理は農業科3年作物専攻生・植物科学科2年土地利用コース選択生で行いました。収穫まで残り2週間、多くの生徒・教職員の協力によって今日に至ります。心より感謝申し上げます。

イチゴの定植【植物科学科】

植物科学科の2年生が野菜の授業でイチゴの定植を行いました。

生食の他加工品に使っても甘みと酸味のバランスが良いとの理由で今年度も「とちおとめ」を栽培していきます。



朝夕や授業などで栽培管理を行っていき、良いイチゴを作っていけるように頑張りたいと思います!!
また並行してJGAPの維持にも取り組んでいきます。

無菌操作の実技テスト【植物科学科】

9月14日(月)2年1組の「植物バイオテクノロジー」の授業で無菌操作の実技テストを実施しました。

植物バイオテクノロジーの授業でよく使うのが、下の写真にあるクリーンベンチという実験装置です。
このクリーンベンチは、操作台内にきれいな空気を流すことで、菌のいない無菌環境を作り出すことができます。
植物バイオの多くの実験では、雑菌が混入しないよう正確な無菌操作が求められます。今後の実験に向けて、無菌操作の手順を学ぶことができました!

  
実験器具の殺菌                  ガスバーナーの準備    

ハクサイの定植【植物科学科】

9月9日(水)1・2時間目の「農業と環境」の授業で、植物科学科1年生がハクサイの苗を定植しました。

セルトレイから苗を取り外し、根鉢を崩さないようにしてひとつひとつ丁寧に作業しました。少しヒョロッとした徒長ぎみの苗は、子葉の下まで土を盛って今後の成長を促します。


苗を運ぶ生徒、植え付ける場所にあらかじめ穴を掘る生徒、定植後の苗にジョウロやホースでかん水する生徒など、役割分担をして作業することができました。


クラスメイト同士で力を合わせて約400株を定植しました。また、この日はダイコンのたねまきから一週間後です。生徒たちがしっかりと朝のかん水を行った結果が現れました。


今後も管理作業が続きますが、粘り強く取り組んでいきましょう!

収穫始まりました!!【植物科学科】

岩舟農場にてイネの刈り取りが始まりました。
梅雨が長引き、生育不良が心配されましたが無事収穫が行われています。


9/8(火) 植物科学科1年生の手刈り実習が行われました。


ほとんどの生徒が初めての稲刈り体験。
のこぎり鎌を使い、怪我をしないよう気をつけながら刈り取りを行いました。




その後イネを縛りひとまとめにし、天日干しする準備をしました。


「楽しかった、もっと刈りたかった」という生徒の声もあれば、
「鎌が怖かった、疲れました」という声もありました。
貴重な収穫体験となりました!

随時収穫を行って行きます!

ダイコンのたねまき【植物科学科】

9月2日(水)の「農業と環境」の授業で、植物科学科1年生がダイコンのたねまきをしました。

1時間目は、たねまきに関する講義で「畝があることによって作土層を確保していること」や「嫌光性種子であるため土中のたねの深さやしっかりと覆土すること」などについて説明を受けました。

2時間目に畑に移動し、2人ペアになって作業開始です。指で穴をあけたり、たねをまき覆土するなど確認しながら丁寧に作業しました。

さて、大切なことはこの後の管理作業です。発芽し、土壌に活着する(根付く)までにかん水作業を継続して行います。

たねまきをした翌3日(木)から、当番制でかん水を行います。今日がその初日で、朝7:30に登校して作業しました。

発芽・活着後も病害虫の有無や薬剤散布など観察や管理作業があります。高品質のダイコンを目指して、みんなで協力して頑張っていきましょう!

水耕栽培温室トマト苗定植【植物科学科】

8月24日(月)に第2学期始業式、翌25日(火)に基礎力診断テストが行われたのち授業が始まりました。

植物科学科1年生が26日(水)の「農業と環境」の授業で、水耕栽培の温室にトマト苗を定植しました。養液が循環するベッドの上に株間40cmの間隔で苗を置いていきます。

苗の位置が決まると次は誘引です。トマトの上部にクリップがついたヒモを設置して、主茎と葉を傷つけないようにしてクリップで留めました。

作業が一段落したら先輩の出番です。翌週31日(月)の「総合実習」で、農業科3年生の野菜専攻生が誘引の確認やトマトの成長にあわせてクリップを留め直しました。また、苗の先端付近にトップリングをつけ、トマトが真っ直ぐ伸びるように管理しました。

全体の管理作業をとおして、茎を折ってしまうことがありました。
1年生では実習後、折ってしまった苗の数を調べて収入として見込めなくなってしまった額について確認しました。

消費者に安全・安心の生産物を提供することを理解しつつ、しっかりとした農業経営の重要性も理解して実習に取り組んでいきましょう!