農業土木科日誌

2019年4月の記事一覧

5月4日(土)「道普請ウォークin太平山」参加者募集中!

本校農業土木科では、学習内容や実習などにおける成果を地元へと還元し、地域社会に貢献してまいりました。近年では、栃木市役所屋上庭園の施工や福祉施設への修繕ボランティア、佐野SAエリアの花壇整備などを行っています。校外におけるものづくりの中でも循環型施工や3Rなど、環境に配慮した土木について実践をし、またこれらの取り組みは、地域全体で取り組むべき内容を包含しており、生徒が住民や子ども達へと自然環境保全や災害対策などを発信するESDEducation for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)活動にも注力しています。

 今回は、農業土木科で3年をかけ関東東北豪雨災害からの復旧作業を行ってきた環境省の首都圏自然歩道「関東ふれあいの道」がテーマです。地域の自然環境を見て・触れて・理解するウォーキング(自然観察会)を行い、林道内で間伐放置材を資源循環するワークショップ(木の人形づくり)を行います。製作した木の人形は参加者自身の手で林道内に設置していただき、地域住民参加型の持続可能な林道整備(道普請による地域づくり)を高校生が提案します。同時に地域のパートナーシップや自然災害への備えや復旧など、身近なSDGsを理解する機会にしたいと考えています。地域の方々や保護者の皆様、栃農受験を考えている中学生の皆さんなどなど、ふるってご参加ください!

主  催:栃木県立栃木農業高等学校農業土木科(協力:栃木市役所地域づくり推進課)

開催日時:2019年5月4日() 9時30分~12時頃まで ※荒天時は屋内プログラムを行います

会  場:栃木農業高校(集合9:20)~関東ふれあいの道(太平山へ向かう林道)~太平山神社

内  容:【観察・講義】太平山周辺の自然と林道整備について

【ワークショップ】間伐材を利用した簡単な木工体験

【道普請体験】土砂廃棄物を資源に、特殊な土のうによる「関東ふれあいの道」の整備体験及び間伐材で作った木人形の設置

        (講師は農業土木科並びに環境デザイン科の生徒です)

申込方法:電話による事前申し込み(先着順。40名定員に達した場合は締切とさせていただきます。


5月4日イベントチラシ(栃農高).docx


 

2年総合実習【農業土木科】

 先週に引き続き、2年生は総合実習で土質実験を行いました。今回は粒度試験(りゅうどしけん)という、JIS(日本工業規格)にもそのやり方が定められている厳正なる土質実験です。
 前回までにサンプリング・調整した試料を、メッシュが異なるふるいのタワーに入れて、ふるい分け機にかけます。これがまたなんとも昭和な機械であり、「ガチャコンガチャコン」と音をたてて一生懸命にふるってくれます。
 ふるいに残留した試料を計量し、礫(れき)・砂・シルト及び粘土という順番に、粒子の割合を計算していきます。一言で「土」といっても、様々な粒度分布によって構成されており、採取する場所によっても全然違うということがわかりました。

2年総合実習【農業土木科】

  2年生「総合実習」の時間に、土質試験を行いました。
 土木構造物の設計や施工、管理を安全で経済的に行うためには、地盤や材料として
 用いる土の性質を学ぶことが大切です。
 今回行った土質試験は、「土の調製」と「含水比試験」です。
 農業土木専門科目を本格的に学ぶ2年生にとって、初めての土質試験です。
 試料を取り出すため四分法を用いて土を採取し、含水比試験を行う準備まで行い
 ました。様々な実験や実習を通して知識や技能を身につけてもらいたいと思います。