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農業土木科日誌
道普請ウォークin太平山
天候にも恵まれ気持ちの良い春風の中、準備体操後にウォーキングスタート!学校を出てすぐに環境省「関東ふれあいの道」に入ります。いくつかのポイントで、地域の自然環境や防災・減災に関するパネル解説を行いました。同時に、先輩方がここの林道整備を始めることになったきっかけなどを紹介していきます。
続いてのワークショップは、種団子による緑化方法の紹介です。自生しているシャガという植物の株分け(植物片)を、ケト土や荒木田土の団子に入れて撒いていきます。林道内の地すべり跡地がセイタカアワダチソウ(外来種)に覆われてしまったのをきっかけに、災害後の植生回復に役立てないか研究しており、生態系保全のあり方について市民の皆さんにも考えていただきました。
山頂で休憩した後、下りながら最後のワークショップ「木の人形(木人:きびと)作り」を行いました。すでに何体かの人形を設置をしていたためイメージしやすかったのか、参加者の皆さんもすぐに工具を手に取って、間伐材と格闘。鼻をつけたり、親子にしてみたり…自分なりの思いを木人に託していきます。整備された林道に新たな命が吹き込まれていくようで、私たち主催者の思いが、皆さんに伝わったと感じることができました。
身近な自然環境やインフラこそ、行政に任せるだけではなく、地域住民や学生など市民の手によって修繕したり、新たな物語性を付加させることで、持続可能なものにできるのではないか。多くの人の居場所やコミュニティの場になるのではないか。今後もこのような協働活動を企画・実施しながら、小さな風を少しずつ大きくしていきたいと思っています。
5月4日(土)「道普請ウォークin太平山」参加者募集中!
本校農業土木科では、学習内容や実習などにおける成果を地元へと還元し、地域社会に貢献してまいりました。近年では、栃木市役所屋上庭園の施工や福祉施設への修繕ボランティア、佐野SAエリアの花壇整備などを行っています。校外におけるものづくりの中でも循環型施工や3Rなど、環境に配慮した土木について実践をし、またこれらの取り組みは、地域全体で取り組むべき内容を包含しており、生徒が住民や子ども達へと自然環境保全や災害対策などを発信するESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)活動にも注力しています。
主 催:栃木県立栃木農業高等学校農業土木科(協力:栃木市役所地域づくり推進課)
開催日時:2019年5月4日(土) 9時30分~12時頃まで ※荒天時は屋内プログラムを行います
会 場:栃木農業高校(集合9:20)~関東ふれあいの道(太平山へ向かう林道)~太平山神社
内 容:【観察・講義】太平山周辺の自然と林道整備について
【ワークショップ】間伐材を利用した簡単な木工体験
【道普請体験】土砂廃棄物を資源に、特殊な土のうによる「関東ふれあいの道」の整備体験及び間伐材で作った木人形の設置
(講師は農業土木科並びに環境デザイン科の生徒です)
申込方法:電話による事前申し込み(先着順。40名定員に達した場合は締切とさせていただきます。
2年総合実習【農業土木科】
前回までにサンプリング・調整した試料を、メッシュが異なるふるいのタワーに入れて、ふるい分け機にかけます。これがまたなんとも昭和な機械であり、「ガチャコンガチャコン」と音をたてて一生懸命にふるってくれます。
ふるいに残留した試料を計量し、礫(れき)・砂・シルト及び粘土という順番に、粒子の割合を計算していきます。一言で「土」といっても、様々な粒度分布によって構成されており、採取する場所によっても全然違うということがわかりました。
2年総合実習【農業土木科】
土木構造物の設計や施工、管理を安全で経済的に行うためには、地盤や材料として
用いる土の性質を学ぶことが大切です。
今回行った土質試験は、「土の調製」と「含水比試験」です。
農業土木専門科目を本格的に学ぶ2年生にとって、初めての土質試験です。
試料を取り出すため四分法を用いて土を採取し、含水比試験を行う準備まで行い
ました。様々な実験や実習を通して知識や技能を身につけてもらいたいと思います。
全国高校生環境学習成果発表会【農業土木科】
3/24(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた「全国高校生
環境学習成果発表会2019春」に参加して参りました。今回の発表会には農業土木科
1・2年生5名が参加し、環境学習を行った成果を全国から集まった7校でお互いに
情報発信や意見交換を行いました。発表では、本校農業土木科が数年間に渡り取り
組んできた土のう研究を中心に行い多くの方と意見交換することができました。
また、各学校や団体の発表を聞き、本校とは異なる環境の取り組み方や考え方を
たくさん吸収することができました。
この成果発表会で学んだことを、新年度の活動で生かせるよう継続的に研究活動を
行って参りたいと思います。
《のうくっく》は本校卒業生が制作