農業土木科日誌

農業土木科日誌

三寒四温と巴波桜

 明日は降雪の予報が出ていますが、春めいたと思ったところで寒さがやってくるのがこの時期の特徴です。3月中旬といえば、農業土木科がとちぎ桜花組合と連携し研究している「巴波桜(うずまさくら)」の開花時期にあたります。温室での促成栽培では1月上旬に開花をしていましたが、自然条件下ではソメイヨシノよりも先行してこの時期。ちょうど小中学校などの卒業シーズンに咲く桜です。花の美しさだけではなく、木肌の美しさも大きな特徴であり、栃木市の新しいシンボルとしてますます広げていきたいと考えています。

栃木グランドホテルでの管理作業


 農業土木科2年生の5名は今回、栃木グランドホテルの管理作業を行いました。
一昨年に、農業土木科の生徒が考えたデザインを基に栃木グランドホテルの設計・施工を行いました。そこで今回は、現在の様子を調査するとともに植栽の状況を見ながら作業を行うことにしました。
 実際に様子を見てみると、笹や竹の植栽を行った場所が成長し、デザインした庭がその場所の雰囲気に調和がとれていました。
 今回の作業は、笹の手入れを行い、竹を植栽した場所周辺にココヤシチップを使ってマルチングしました。このマルチングすることによって、植栽した周辺の雑草防止につながります。今日の作業によって、この庭を一層楽しめるような場所にできたのではないかと思います。

 
(マルチングする前の様子)  (マルチングした後の様子)

 
        (管理作業を行っている様子)

学校林整備


 一年生は今回、太平山の中腹付近にある学校林の植生調査及び整備を行いました。
学校林での実習は時々実施しており、これまで主に管理作業を行ってきました。
1年生が学校林に行くことは、今回が初めてだったのでとても楽しみにしている様子でした。
植生調査では、コドラート法という方法を利用して学校林の植生の状況を調べました。
植生調査が終わったら、学校林の整備を行いました。学校林内は、伐採された木や落ちた枝葉が多い状況でした。そのため、木や枝葉を適当な長さに揃えて一定の場所に集材しました。機会があれば、再度実施できればと思います。

  

モルタルオブジェの制作(農業土木科)


  今回、農業土木科2年生の総合実習の授業で、モルタルオブジェの制作に取り組みました。
 モルタルとは、セメントと砂を水で練り混ぜたものをいいます。
 今回のモルタルオブジェの型枠には、加工しやすい発泡スチロール板を使用しました。
 せっかくオブジェを作るならばと、私たちの学校がある栃木市をイメージしたオブジェを制作しました。  
 栃木市といえば市の鳥である「カモ」、そして「ゆるキャラグランプリ2016」で4位になった「とち介」が有名です。
 そこで私たちは、カモやとち介の形を発泡スチロール板に描き、切り出しました。
       
     切り出した後、練り混ぜたモルタルを流し込みました。
         
    モルタルが硬化した後は型枠から外し、表面を洗い出して完成です。
     
  私たちは、制作したモルタルオブジェの活用方法を探るため、実際に庭に設置するとモルタルオブジェは
  どのように見えるのか知りたくなりました。
  そこで、私たちは試験的に本校の正面玄関から見える庭に「カモ」と「とち介」を設置しました。
   
  本校を訪れた際には、正面玄関の庭にいる「カモ」と「とち介」をぜひご覧ください。

課題研究発表会


農業土木科3年生の課題研究発表会を実施しました。
「課題研究」は、これまでの学習のまとめの研究として3年次に行います。
今回の発表では、「新型土のうを用いたため池の改修」や「間伐竹を用いた空間装飾」、
「苔文字看板の制作」、「つる性植物を用いた壁面緑化の研究」等の研究の成果を発表しました。
「課題研究」で得た知識や経験を、今後の進路に生かしてもらえればと思います。