農業土木科日誌

農業土木科日誌

「測量」実習風景



農業土木科1年生は、1年を通して「測量」を学習しています。
今回の授業では、デジタルセオドライトを使った「角測量」実習を行いました。
今までの授業で学んだ観測方法、据え付けの方法を駆使して、それぞれの場所に設置された三角形の角度を観測しました。そして、その観測した結果を野帳に記録した後、観測値を基に計算を行って平均角を導きました。
今回据え付け作業に時間がかなりかかってしまう生徒や、観測した角度が大きく間違えていたりと課題が多い実習になりました。3学期も継続して「測量」実習を行うので、据え付け作業や観測を正しく効率よくできるようになってほしいと思います。

 

「農業と環境」実習風景

 1年生では「農業と環境」という授業を受けます。この科目は、各科の専門分野にとらわれずに、幅広く農業について学習するものです。今回の授業では、学科の圃場で栽培した野菜を使って調理実習を行いました。今年度は、サツマイモや、ブロッコリー、大根、白菜、かぶ、レタスなど多くの種類の野菜を栽培し収穫しました。
 調理実習では栽培した野菜の中で、白菜と大根、サツマイモを使って「キムチ」と「大学芋」を作りました。
 キムチは、前日に白菜と大根の塩漬けを作っておき、当日に食べやすい大きさに切り分けました。そして、唐辛子や魚粉、ニラやニンニク、塩辛など様々な調味料を用意し、各生徒の好みでヤンニョムを作りました。このヤンニョムを、白菜漬けに和えてキムチの完成です。
 大学芋は、食べやすい大きさに切った後に油で揚げました。そして、大学芋のタレと絡めて出来上がりです。
 今回の実習で、農業の楽しさや収穫の喜びを学ぶことができたのではないかと思います。

 
 

栃農祭の準備をしています


農業土木科3年生は、栃農祭の正門周辺に行う装飾の準備をしています。
竹やコケを使って、栃農の正門周辺を模様替えしていきます。
正門前、正門の通路、ロータリー前の温室周辺を装飾していく予定です。
栃農祭当日にお越しの際は、ぜひご覧ください。
  

林業基礎トライアル研修を実施しました


農業土木科2年生環境コース10名と3年生2名が、10/28(金),10/31(月)に林業基礎トライアル研修に参加しました。

1日目は、刈払機取扱作業者に対する安全教育
2日目は、森林内での刈払機作業体験研修、林業作業現場視察  を実施しました。

 1日目は、刈払機取扱作業者に対する安全教育の学科が行われました。刈払機を使用する作業は、作業者の転倒や刈刃の跳ね返りなどよるケガや振動障害が起こる可能性があります。刈払機を正しく安全に使用できるように、取り扱いの知識を学びました。
 2日目は、午前中に森林内で刈払機の実技が行われ、午後に林業作業現場の視察を行いました。実技では、実際に森林内で刈払いを行い安全に刈払機が取り扱えるように講師の先生から教えていただきました。林業作業現場の視察では、高性能林業機械やチェーンソーによって木を伐採する様子を間近で見ることができました。


産業現場研修

 10月17日(月)に、農業土木科1年生が鹿沼市にある栃木県21世紀林業創造の森で産業現場研修(林業)を実施しました。
 午前は、担当者の方から栃木県の林業の現状について講義をしていただきました。栃木県は、関東甲信越の中で最も品質がよい木材を生産し、豊かな森林資源があると聞きました。
また、実際にチェーンソーを使って玉切り体験を行いました。初めて触れるチェーンソーに、生徒は興味津々でした。力を入れすぎてしまうと上手に切れないため、玉切り作業に四苦八苦している生徒もいました。
 午後には実際に林業の現場にへ行き、高性能林業機械を使った伐倒や機械操作の体験が行われました。目の前で行われるハーベスタによる伐倒、枝払い、玉切り、集積の一連の作業に、ダイナミックな動きに生徒は驚きを隠せませんでした。機械操作の体験では、実際に生徒がフォワーダ等に乗り丸太の集積作業を体験しました。
 当日、雨天での実施になりましたが、様々な林業体験をさせていただきました。実際の現場での体験は、1年生にとって貴重な体験です。今回の産業現場研修をきっかけに、栃木県の林業に少しでも興味をもってもらえたらと思います。

ジュニアキャリアアドバイザー実施(農業土木科)


9月24日(土)に農業土木科主催でジュニアキャリアアドバイザーが行われました。
今回のテーマは『自然素材でものづくり』でした。


                紙すきの様子です。


              紙えんぴつ作成の様子です。

次回のジュニアキャリアアドバイザーは10月実施予定です。

農業土木科 栃木グランドホテル浴室庭園施工実習


 昨年12月、栃木グランドホテル様から「浴室の改装工事を行うが、そこから見える庭園のアイデアを出してほしい」との依頼を受けました。そこで農業土木科において造園設計の基礎やデザイン技法について学び、業者さんが作ってくれた模型を参考にデザイン設計を行いました。その成果をもとにコンペを行い、3年生2名のアイデアを合わせたデザインに決定しました。


施工前


設計デザイン

 栃木市といえば、巴波川と蔵の佇まいが美しい小江戸の風情。それを竹林と瓦、白砕石で表現した庭です。隣接する蔵を借景とし、宇都宮市の若山農場で開発された伸びない孟宗竹「ヒメアケボノモウソウチク」をメインに、ガクアジサイやハウチワカエデなど季節を彩る樹もデザインしました。
 どうせならばできる範囲内で施工までしてみたいという意見が出され、グランドホテル様も快諾。3月から対象地の伐採や整地作業を行い、植栽工や石組工などの作業も行わせていただきました。


伐採・整地


竹の植栽

 竹の植栽当日は冷たい春の雨。それでも現場は休むことができないため、カッパを着て作業に取り組みました。5月2日に笹の植栽を終えて、無事完成することができました。


瓦の根止め


整地・防草シート敷き


ササの植栽


砕石搬入

 
背景の蔵とヒメアケボノモウソウチク


完成

 高校生でも地域のため役立つことができたと、関わった生徒達の表情は達成感にあふれていました。また、デザインから始めたものが形になっていく行程を経験でき、学校では学習できない深化した内容まで取り組めたことは大きな自信となりました。

石組とハウチワカエデ


ご指導・ご協力いただいた、栃木グランドホテル様、若山農場様、栃木瓦工業様、アンビエンタリスタ様ありがとうございました!