農業土木科日誌

農業土木科日誌

農業と環境(調査)【農業土木科】

 今回の農業と環境の実習は、五感による土壌調査を行いました。
この実習では、生徒自身の目、鼻、手を使って土の性質を学び、私たちの学校周辺の土はどのような状態なのかを判断できることを目的に実施しました。
 1年生が栽培を行った圃場、土砂が多く堆積した池、砂防ダム周辺と土の性質及び環境が異なる場所で調査をしました。生徒たちは場所によって土の状態や匂いの違いを確かめられたようです。中には、なぜ場所によって異なるのかを周辺の状況から考察した生徒もいました。今後、この調査が2・3年生の学習につながればと思います。

  

農業土木設計【農業土木科】

 2年生の「農業土木設計」の授業の様子です。この日の授業では、設計の学びを生かして開催される「ブリッジコンテスト」に向けて、限られた材料と条件でグループ別に最も強度のある「橋」を製作中です。一体、どの構造の橋が最も強度があるのでしょうか・・・。
完成が楽しみですね。
   

総合実習【農業土木科】

 昨日の卒業式が無事に終わり、2年生は少しずつ来年度の自分を見据えながら行動できるようになってきています。今回は、総合実習の中で卒業した3年生が作り上げていった100周年広場の庭園に樹木を定植しました。3年生が残していった庭園を2年生が手を加えることによって今まで築かれた財産が先輩から後輩へとバトンタッチされていったと思います。また、これから卒業生が残していった多くのことを、在校生が彼らの意思を受け継ぎ、さらに新たなものを地域へ発信できるように育んでいきたいと思います。
 話は変わりますが、春が近づいてくると同時に鑑賞温室内の巴波桜が咲き始めました。もうしばらくすると、過去の卒業生が新栃木駅前に定植した巴波桜も咲き始めると思います。暖かい春が待ち遠しいですね。
   

another story(農業と環境)【農業土木科】

  「農業と環境」の実習で栽培したトウガラシ、以前はこれをキムチに加工していきました。
今回は、希望者のみでキムチ加工実習の際に余ったトウガラシを使ってラー油の製造に取り組んでみました。
 まず初めに、みじん切りにしたニンニクやショウガを揚げました。そして、花椒や八角を使って香味油を作りました。ここで、私たちが栽培したトウガラシの登場です。先ほどの香味油に粉末にしたトウガラシを投入して完成です。初めてのラー油づくりに、興味を持って取り組むことができました。
新年度まで残り1か月と数日間となりましたが、知らないことに対して興味を持って取り組む姿勢を持ち続けてほしいです。
   

農業土木技術者のための職業講座【農業土木科】

 本日、農業土木科1・2年生を対象に、下都賀農業振興事務所の方を講師に迎え「農業土木技術者のための職業講座」が実施されました。生徒たちが日々学習している農業土木について、実際にお話を伺って生徒の進路選択につなげる目的で行われました。
 今回の講座でお話して頂いた中で、現在の日本の農業を取り巻く環境についてや現状について伺いました。高齢化が進む中で、いかに農業をさせていくか、農業者の基盤をつくっていくのかを見据えて農業土木技術者として取り組む大切さについて教えていただきました。現在、農地整備や水路などは更新の時代を迎えており、耐用年数を超える施設が多くある現状について知りました。生徒の中には、今後農業土木技術者としての進路を考えている者もおり、いくつか質問をするなど有意義な時間となりました。今回、農業土木の職業について貴重なお話をしていただきありがとうございました。

  

エコライフinとちぎ~発表報告~【農業土木科】

 2月17日(土)にエコライフinとちぎ `渡良瀬遊水地講演会‘ が栃木市大平文化会館で行われ、農業土木科2年生5名が栃木市環境保全活動の報告をしました。それぞれの学科の紹介や環境科学部が実践した成果、農業土木科で取り組んできた活動の成果を多くの方々の前で発表することができました。農業土木科の活動については、3年生が課題研究で取り組んできた廃材や間伐材を活用した庭園や展示物などの循環型施工及び市役所屋上庭園の施工、今までの卒業生が取り組んできた木質系廃棄物を活用した施工、そして2年生が取り組んだ土木設計競技の成果を報告しました。
 そして、本校で取り組んできた大谷石を活用した石積みウォールや庭園、壁面緑化や法面施工、間伐材を活用した薪アートなど循環型施工の成果、及び今後の展望について市民の方々に報告しました。また、先月行われた防災・減災のワークショップの報告をし、ワークショップの考え方だけでなくより多くの方々に防災・減災について考えるきっかけを作ることができたのではないかと思います。
 生徒たちの発表後、今回の講演会の講師であるアグネス・チャン氏による講演を聞きました。生徒たちは、アグネス・チャン氏が体験してきた水を取り巻く海外の現状や日本の状況について講演を聞き、深い感銘を受けた様子でした。人々の生活基盤を支える農業土木を学ぶ一員として、今回の講演をきっかけに得たものが多くあったようです。
 今回、エコライフinとちぎでの発表を通して、市民の方々に本校で実践している取り組みを知ってもらう貴重な機会となりました。また、生徒にとってはこのような発表の場は滅多にないことで多くのことを経験することができたと思います。発表後には、来場した方々からお褒めの言葉を頂き、生徒たちは大きな自信へとつながったと思います。
今回、このような講演会に参加させていただき、ありがとうございました。
      

農業と環境(実習)【農業土木科】

 今回の農業と環境の実習は、先週収穫した野菜を使ってキムチを作りました。
キムチを作る際に使用した野菜は、農業土木科で栽培したハクサイ、ダイコン、トウガラシです。トウガラシに関しては、一学期に栽培したものを乾燥させておき、生徒たちで放課後に残って選別・粉砕しておいたものを使用しています。ダイコンの場合には、圃場に土中保存しておいたものを使いました。
これまで生徒たちが1年かけて栽培してきた野菜を加工したことで、この実習を通して栽培や加工の大変さや面白さが実感できたと思います。
 また、キムチを作るにあたってはそれぞれの食材や調味料をバイキング形式で合わせ、各自の好みに合わせてキムチを作りました。今回の実習を通して、野菜の栽培や保存方法、食品の加工について今までよりも関心が高まったのではないでしょうか。
雪が校内に残っており、さらに寒さが厳しく感じる時期になりましたが体調管理に気をつけてこれからも頑張りましょう。
     

  

農業と環境(実習)【農業土木科】

 今週は大変寒さが厳しく、校内に雪が多く残っている中での実習となりました。
今回の実習では、圃場で栽培していたハクサイやブロッコリーを収穫しました。
また、来年度の準備を見据えて温室で次年度に向けた管理作業を行いました。
圃場に雪が残っている中、生徒たちは協力しながら作業を進めることができました。

 話題は変わりますが、農業土木科の圃場では数年前から研究している巴波桜を栽培しています。
3年生が昨年末に巴波桜を剪定し温室で促成栽培をしていた結果、巴波桜が開花しました。
春がやってくる日はまだまだですが、巴波桜の花を見ると春が待ち遠しくなりますね。
   

防災と環境に関するワークショップin栃農高【農業土木科】

 1/20(土)に「防災と環境に関するワークショップin栃農高」を実施しました。
今回のワークショップでは、土質実験と砂防堰堤見学、新型土のうづくりを一緒に行いました。
最初に太平山周辺の自然環境や土質について説明を行いました。
そして、本校周辺の土について「ゴマ」と「塩」を使用した土質実験を行いました。
 実験を行った後、実際に砂防堰堤周辺の現状を参加者全員で視察しました。
豪雨によって砂防堰堤に土砂が流入している現状を見ることができました。
また、毎年少しずつ山が削れて、周辺の状況が少しずつ変わっていることを実際にみることができました。
 次に、今3年生が課題研究で取り組んでいる林道整備の現場を視察しました。
この林道も豪雨によって関東ふれあい道が崩れており、新型土のうを使って施工している所を見学していただきました。
また、参加者の方々と一緒に新型土のうの施工を体験していただき、実際の作業工程を知っていただきました。
 参加者の方からは、「高校では、普段どのような授業や研究を行っているかを知ることができた。」
「ワークショップを今後も継続的に実施してほしい。」等、多くの感想を頂きました。
 今回のワークショップでの学びを、今後の研究活動や発表等で生かしていきたいと思います。
今回のワークショップに参加していただいた皆様、参加していただき大変ありがとうございました。
          
         

学科内発表会【農業土木科】

 先日、3年生の課題研究発表会を行いました。
この発表会での成果を学科内で共有するために、1・2年生を対象にした課題研究発表会及び進路報告会を実施しました。
今回の発表では、環境、施工、廃棄物の循環等それぞれのテーマについて研究した成果を班ごとに報告しました。
3年生は、1・2年生を前にして緊張しつつも1年間の研究を写真や映像等を使い、取り組んだ内容を説明しました。
 また、進学、建設業、一般企業とそれぞれの進路へ進んだ3年生を、対談形式で進路の報告会を行いました。
1・2年生の中には、たくさんある進路選択について悩んでいる生徒もいるため、今後の自分の進路を考えるいいきっかけとなりました。学校には休まずに通う大切さ、資格を3年間で数多く取得する重要さ、授業や実習に一生懸命取り組む姿勢の必要性など先輩たちの生の声を聞いて、未来の3年生になったときの自分を想像できたのではないでしょうか。
今回の学科内発表を通して、農業土木科の一員として得られたことを忘れずに、数年後の自分を見据えて授業や実習、課外活動等に取り組んでもらいたいと思います。