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2021年1月の記事一覧
定時制:『図書館だより』(1月号)が発行されました。
1月25日(月)、定時制の図書係が編集する『図書館だより』(1月号)が発行され、SHRの時間などに生徒の皆さんに配付されました。
今月号では、12月に開催された「図書館特別企画〝私だけの絵本・クリスマスカード作りま専科〟」の報告のほか、おススメ本や新刊本の紹介などの特集が組まれています。
とりわけ1月号で目を惹(ひ)いたのは、『おにぎり』という題名のエッセイです。この文章は、「国語表現」の授業で提出された生徒作品。国語科の教員間で、着眼点や巧みな構成・表現が話題となって掲載される運びとなりました。また、執筆した生徒の許諾を得ることができたのでHP上でも公開することとなりました。

【『図書館だより』(1月号) エッセイ(左)・特別企画の報告(右)】 【図書館】
今月号では、12月に開催された「図書館特別企画〝私だけの絵本・クリスマスカード作りま専科〟」の報告のほか、おススメ本や新刊本の紹介などの特集が組まれています。
とりわけ1月号で目を惹(ひ)いたのは、『おにぎり』という題名のエッセイです。この文章は、「国語表現」の授業で提出された生徒作品。国語科の教員間で、着眼点や巧みな構成・表現が話題となって掲載される運びとなりました。また、執筆した生徒の許諾を得ることができたのでHP上でも公開することとなりました。
【『図書館だより』(1月号) エッセイ(左)・特別企画の報告(右)】 【図書館】
おにぎり
ご飯はしっかりとかため。絶妙な塩加減で時間が経ってもおいしい。竹ざるに並べられ写真に撮られることを前提とした、見た目の良い上品なおにぎり……。それが私の「理想のおにぎり」だ。この存在を、おしゃれな雑誌をみて知った。「こんな丁寧なおにぎりがあるのか!」。軽くカルチャーショックを受けた。一応つくり方にも目を通したが、明らかに工程が多すぎる。無精者にはコストパフォ―マンスが悪いと判断し、自分の手でつくることは諦めた。
有難いことに、私には頼めばおにぎりを握ってくれる両親がいる。しかしそれは、私の理想とするものとはほど遠い。彼らがつくるおにぎりは日々変動するのだ。ご飯は、握るのに向かないくらいにやわらかい。塩がない、辛すぎるのは当たり前。たまに具があると思えば、なぜか味の薄すぎる卵焼きだったり、骨が付いたままの鮭だったりする。共通するのは、父が握るので極端にビッグサイズという点だけだ。あまり工程を必要とせずして完成されたおにぎりを、父はしたり顔で私にくれる。お世辞でもおいしいとは言えないそれを、私は黙ってムシャムシャとほおばるのだ。
このように、私の両親がつくるおにぎりはおしゃれでも丁寧でもない。正直、自分でつくった方がおいしくできる。しかし、今でも記憶に残るおにぎりがある。私が小学生の頃、運動会で食べたおにぎりだ。ふつう学校行事はお弁当を持たせてくれたが、運動会のお昼ごはんにはおにぎりが登場した。重箱の中に十数個の、まるまるとしたおにぎりが詰めこまれている。母は料理が得意ではないので、おかずは専ら冷凍食品だった。このから揚げやポテトも豪快に詰まっていたが、おにぎりの存在感には勝てない。父が握ったおにぎりは、小学生には大きすぎただろう。運動会自体は好きではなかったが、おにぎりを食べる時間は楽しかったはずだ。あの頃は両親に感謝などしたことなかったが、今思い出すと少し泣きそうになる。
今では運動会のおにぎりを食べることはできない。両親に頼んでも、同じものが出てくることはない。ご飯を炊く人も握る人も同じなのに、根本的な味は変わらないはずなのに、不思議だ。とはいえ、私の理想のおにぎりは変わらない。丁寧につくられた、オシャレなカンジのおにぎりが食べたい!
親もおにぎりも昔のまんま。変わったのは私の方なんだ、と書いていて思った。
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定時制・Ⅲ部 食・育・Love給食
・8月25日(月)の給食画像
夏休みが終わりました。学悠館高の節目の日はいつも「カレー」です!最初の日の給食は「夏野菜のカレーライス」です。なすに、かぼちゃに、栄養たっぷりですね!今日は、生徒の皆さんが、元気に登校している様子が見られます。学習に部活動にがんばっていきましょう。
・調理の様子
夏休み明けも美味しい給食を用意してお待ちしております
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令和元年東日本台風/浸水被害