2018年2月の記事一覧

『私と学悠館…毎日が充実しています!』 第2回 [その1]

定時制課程Ⅰ部、3年次・女子生徒  
小山市内中学校 出身

 

教員室から歓声と拍手が湧き起こる  そんな季節がやってきた。大学進学を目指して受験に挑戦した卒年次生たちから、うれしい報告が届き始めた。

 「4月からは人間科学部という学部で、教育について学びます。」

 報告に来た3年次Ⅰ部のある生徒は、嬉々としてこう語る。聞けば彼女は〝高校の先生〟を目指しているのだそうだ。
  


 きっかけは、昨年度、学悠館で履修した地理歴史科の学校設定科目
『日本の地理』という講座で、〝恩師〟と呼べる女性の教員に出会えたことだった。授業に限らず、折に触れては彼女の高校生活を支えた教員のあたたかさが、忘れられないという。


 「勉強を教えてもらいました。それをきっかけに、家のこと、友達のこと、生活全般の相談まで……。」


 「本当につらかった時、お忙しいのに、その都度その都度、時間をとってじっくりと話を聞き続けてくれた先生。先生からいただいた温かさは、
〝私の宝物〟です。いつか私も、生徒の気持ちに寄り添って、生徒を助けられる先生になりたいと思うようになったんです。」

  

 

 中学時代、ほとんど学校に足が向かなかった彼女。人間関係や規律の遵守など、様々な要因に心を砕くあまり、結果的に自分自身を見失っていくように感じられて、その環境になじめなかったと語る。

 

~第2回[その2]につづく。~
0