定時制の出来事

今日、いちばん早く登校した生徒 ~8月31日(木)編~

 7時35分。エントランスホールに一人の男子生徒がいた。小山市から通学している彼は、Ⅰ部の2年次生。

学悠館高校の1時間目の開始時間は、午前9時。始業には、まだ1時間半近くある。いつもは両毛線を利用して登校する。しかし、今日に限って保護者に送ってもらったという。少し発熱しているらしい。

    


 「学校を絶対に休みたくないです」

 

将来の夢に向かって突き進む彼にとって、充実した学校生活が何よりのエネルギー。2カ国語を自在に操る彼は、通訳を養成する四年制大学か専門学校への進学を目指している。

HRの担任教員は「いつも明るく愉快な生徒。当然、友達も多い。HRでは、掲示係をお願いしている。」と語る。

 

夏季休業が終わり、中間テストは少し先。なんとなく“のんびりムード”に流されがち。しかし、「理数系の科目が得意。体育、社会と情報、トレーニング、世界史も好きな科目。」と本人は話す。

放課後は、バスケットボール部の活動に励む。8月に開催された「全国高等学校定時制通信制バスケットボール大会」では、主力選手として出場した。ポジションは、フォワードだ。

スーパーマーケットでのアルバイトにも、精を出す。毎日が、とにかく忙しい。

    
 

将来の目標に向かって、あらゆることに全力で取り組むと語っていた。

また一人、たくましくなっていく学悠館生と巡りあった。

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