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定時制の出来事
定時制:『図書館だより』(1月号)が発行されました。
今月号では、12月に開催された「図書館特別企画〝私だけの絵本・クリスマスカード作りま専科〟」の報告のほか、おススメ本や新刊本の紹介などの特集が組まれています。
とりわけ1月号で目を惹(ひ)いたのは、『おにぎり』という題名のエッセイです。この文章は、「国語表現」の授業で提出された生徒作品。国語科の教員間で、着眼点や巧みな構成・表現が話題となって掲載される運びとなりました。また、執筆した生徒の許諾を得ることができたのでHP上でも公開することとなりました。
【『図書館だより』(1月号) エッセイ(左)・特別企画の報告(右)】 【図書館】
おにぎり
ご飯はしっかりとかため。絶妙な塩加減で時間が経ってもおいしい。竹ざるに並べられ写真に撮られることを前提とした、見た目の良い上品なおにぎり……。それが私の「理想のおにぎり」だ。この存在を、おしゃれな雑誌をみて知った。「こんな丁寧なおにぎりがあるのか!」。軽くカルチャーショックを受けた。一応つくり方にも目を通したが、明らかに工程が多すぎる。無精者にはコストパフォ―マンスが悪いと判断し、自分の手でつくることは諦めた。
有難いことに、私には頼めばおにぎりを握ってくれる両親がいる。しかしそれは、私の理想とするものとはほど遠い。彼らがつくるおにぎりは日々変動するのだ。ご飯は、握るのに向かないくらいにやわらかい。塩がない、辛すぎるのは当たり前。たまに具があると思えば、なぜか味の薄すぎる卵焼きだったり、骨が付いたままの鮭だったりする。共通するのは、父が握るので極端にビッグサイズという点だけだ。あまり工程を必要とせずして完成されたおにぎりを、父はしたり顔で私にくれる。お世辞でもおいしいとは言えないそれを、私は黙ってムシャムシャとほおばるのだ。
このように、私の両親がつくるおにぎりはおしゃれでも丁寧でもない。正直、自分でつくった方がおいしくできる。しかし、今でも記憶に残るおにぎりがある。私が小学生の頃、運動会で食べたおにぎりだ。ふつう学校行事はお弁当を持たせてくれたが、運動会のお昼ごはんにはおにぎりが登場した。重箱の中に十数個の、まるまるとしたおにぎりが詰めこまれている。母は料理が得意ではないので、おかずは専ら冷凍食品だった。このから揚げやポテトも豪快に詰まっていたが、おにぎりの存在感には勝てない。父が握ったおにぎりは、小学生には大きすぎただろう。運動会自体は好きではなかったが、おにぎりを食べる時間は楽しかったはずだ。あの頃は両親に感謝などしたことなかったが、今思い出すと少し泣きそうになる。
今では運動会のおにぎりを食べることはできない。両親に頼んでも、同じものが出てくることはない。ご飯を炊く人も握る人も同じなのに、根本的な味は変わらないはずなのに、不思議だ。とはいえ、私の理想のおにぎりは変わらない。丁寧につくられた、オシャレなカンジのおにぎりが食べたい!
親もおにぎりも昔のまんま。変わったのは私の方なんだ、と書いていて思った。
定時制:運動部・文化部・同好会の全28団体 活動中(第2回)
令和2(2020)年度は、これらの各団体が出場する予定だった部活動の大会や催しが中止となった中、JRC部とサッカー部がひときわ輝かしい成果を挙げました。
JRC部は、昨年の夏に〝第44回全国高等学校総合文化祭高知大会(2020こうち総文)〔WEBSOUBUN〕〟、12月に〝高校生ボランティアアワード2020 WEB大会〟(主催公益財団法人 風に立つライオン基金ほか)にそれぞれ出場しました。この〝高校生ボランティアアワード〟には、4年連続の出場。この実績は、栃木県内唯一の快挙となります。また、今年度は、15年間にわたる地道な活動に対して、第69回栃木県青少年赤十字大会で「日本赤十字社銀色有功章」を授与されるに至りました。
サッカー部は、11月に保土ヶ谷公園サッカー場(横浜市)で開催された〝令和2(2020)年度第35回関東地区高等学校定時制通信制サッカー大会〟出場しました。この大会で、平成24(2012)年度第27回大会、平成30(2018)年度第33回大会に続いて3度目の準優勝に輝きました。
学悠館高校の生徒の皆さんが全国・関東の晴れ舞台で活躍しています。
●JRC部
【高校生ボランティアアワードWEB大会】 【学校祭「出藍祭」展示】
【炊き出し訓練『美味しい非常食の研究』】 【第69回栃木県青少年赤十字大会】
●サッカー部
【栃木県高等学校定時制通信制秋季サッカー大会】
【関東地区高等学校定時制通信制サッカー大会】
定時制:運動部・文化部・同好会の全28団体 活動中(第1回)
令和2(2020)年度は、部活動の各種大会や催しが中止となったり、例年とは異なる形式で出場することになったりと、戸惑いを覚えた生徒の皆さんも少なくありません。しかし、この状況の中にあっても、JRC部が2つのWeb全国大会に出場を果たしました。一方、サッカー部は、関東大会に出場して準優勝に輝くことができました。
練習に励んで、学校祭〝出藍祭〟で成果を発表した部活動、地区大会や交流大会に出場した部活動もあります。限られた時間でも、ひたすら活動に打ち込む姿に心動かされます。
【JRC部】 【サッカー部】 【『学校案内』部活動】 【部活動「連絡ボード」】
〔定時制の部活動〕
●運動部 柔道部・ソフトテニス部・サッカー部・陸上競技部・卓球部
男子バレーボール部・女子バレーボール部・剣道部
バドミントン部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部
●文化部 演劇部・美術部・マンガ研究部・JRC部・吹奏学部・合唱部
軽音楽部・文芸部・パソコン部・自然科学部・手芸部・書道部
歴史研究部・探究部・写真部
定時制:学習部職員研修会 ~学習評価の充実と質の向上~
「観点別学習状況の評価の観点の整理」や「学習評価の改善の基本的な方向性」などを確認した後、学悠館高校の評価の現状について考察しました。
さらに、この課題の解決にむけて「何ができるか」を探るために、教科別にワークショップも行われました。「授業の内容が3観点*を伸ばすようにつくられているか?」、「観点別に偏りの無いようにテストの問題を作成できるか」など、さまざまなことが話題になりました。
なお、この会では、昨年12月に生徒の皆さんに回答をお願いした「第2回授業アンケート」の結果も報告されました。
学悠館高校では、職員研修や調査結果の分析をとおして、学習指導の改善に全力で取り組んでいます。
*「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に整理された各教科等の観点別学習状況の評価の観点。
定時制:会長・副会長を招いて「臨時PTA理事会」 開催
今回の議事は、2月に予定されている「第3回役員会・理事会」や令和2年度決算に関することなど。皆様には、およそ1時間にわたって熱心にご協議いただきました。
定時制:ALTのドニー先生からメッセージ
22,January,2021
What’s up! I hope everyone is staying safe from coronavirus andyou are properly washing your hands. Recently it has been very cold! I am still not used to Japan’s cold weather in December, January and February. InAustralia at this time, it is usually around 40 degrees so I would normally be wearing a tank top! But right now I am wearing extra warm heat tech. It is weird because at first I am cold, but after wearing this heat tech it gets very hot! Let’s make sure to wear warm clothing and not catch a cold! There is only a little bit left until the school year is over so let’s take care of our health!
Donnie
【令和3(2021)年1月22日】
ドニー先生は、平成29(2017)年9月から学悠館高校で月に2回、金曜日に「コミュニケーション英語Ⅰ」などの授業を担当されてきました。今年度は、週1回のペースで来校されています。
先生は、とても気さくでユニークな人柄です。そして、話題も豊富。コミュニケーションを楽しみにしている生徒がたくさんいます。
【令和2(2020)年6月12日】 【令和2(2020)年2月28日】 【平成30(2018)年2月2日】
定時制:卒業年次生徒の就職内定の状況
今年度は、「就職試験」の応募が例年より1か月ほど遅いスタート。また、感染症対策を万全にして「職場見学」に赴くなど、変則的な就職活動にも臨まなければなりませんでした。さまざまな制約を受ける中、内定をいただいた皆さんは、面接の練習をはじめとした就職試験対策に真摯(しんし)に取り組んできました。
一方、まだ若干名が就職活動を継続しています。学悠館高校では、進路部や卒業年次の教員が一丸となって、生徒の皆さんの粘り強い就職活動をサポートしています。
【就職に向けた全体指導】 【面接の練習】 【『合格体験記』のデータ入力】
〝転編入学希望者向け第2回学校説明会〟 開催
午後4時からは、希望された皆さまを対象とした「個別懇談」が用意されました。定時制・通信制あわせて10名の担当者が、質問や相談に対応しました。
多くの皆さまにお越しいただきました。誠にありがとうございました。
定時制:学習用大型液晶モニター 普通教室に設置
モニターは、全部で12台。さっそく設定が完了し、今月末から2・3・4階の普通教室で活用されることになります。また、指導用タブレット型パソコン12台も、同時に購入。ICT環境の充実にともなって、生徒の皆さんの学習がますます実り多いものとなることでしょう。
一方、GIGAスクール構想の一環として、無線LANの工事がおおむね完了。生徒用タブレット型パソコンも、まもなく納入される見込みです。
すでに学悠館高校には、パソコン教室・LL教室・文書処理教室の3教室に120台の生徒用デスクトップ型パソコンが設置されています。これに、生徒用タブレット型パソコンが新たに加わったことで、デジタル機器の活用の利便性が大幅にアップすることになります。
定時制:総合探究 職業人講演会(Ⅲ部の1・2年次生)
酒井先生には、「明るく生きていこう!」という演題でお話しいただきました。ユーモラスな語り口で繰り出される貴重なお言葉は、生徒にとって「明るく生きていくことの大切さ」を考える有意義な時間となりました。
会場となった視聴覚教室には、Ⅲ部の1年次生が集合。2年次生は、LL教室でライブ配信を視聴しました。
「プラス思考で物事を考えること」、「『有り難い』と思うことの大切さ」、「得意技をもつ」、「旅に出る」など、さまざまなキーワードから人生や職業を考えていくためのたくさんのヒントをいただきました。
●自分がなりたい職業になるとは限らず、親の仕事を受け継ぐことも選択肢の一つでもあるんだなと思いました。
●プラス思考でいても成功するとは限らない。でも、マイナス思考でいたら成功はしない。人生において、プラス思考はすごく大切だと思いました。
●ネガティブはどこまでもネガティブ。ポジティブはプラスを考えられる。
●「デザイン=より良くするもの」という考えが印象に残ってます。
●将来についてどうしても「今考えて決めないといけない」という考えがあって、焦りがあったけど漠然とした気持ちでも挑んでみるのが大切だと思えました。
●元気が出るような楽しい話し方がとても良かったです。
●仕事をする上で、もっと良くするための考えを探究し続けるという考えに感心しました。
●先生の人生観、デザインというお仕事への情熱が伝わってきました。
●お話しに動きも合わせていて、聴いていて役に立ちました。